家庭のシステム

''休日ゴロゴロ寝ている夫の「オレはいつも働いてる」'' 妻がブチ切れる一言第1位に。:【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´)
単純に男としてはいらっと来る。
妻は一体何様ですかい、という具合だ。
この問題に対して理詰めで女性一般に対して文句を言う事は勿論可能ではあり
大体いつもその流れになる一方、別の見方をすると、より深い問題が見えてくる。
家庭の中でストレッサーとその反応と対処がどのように行われているか、という事だ。


大まかな流れを理解する為には2つ程確認すべき事柄がある。
先ず、ストレス反応の元となるストレッサーは不労所得で日々飲んだくれるドラ息子娘やニートにも当然存在するという事。
祝い事である筈の昇進や出産や試験の合格も大きなストレッサーである事は有名だ。
人間は生きて行動している限り必ずストレッサーに反応し対処していかなければならない。


次に俗に言うストレス発散は水が高い所から低い所へ流れる様に、十中八九上から下に流れるという事。
家庭内では夫→妻→子供という流れが良く見られ、恐らく誰しも子供時代を経験している筈なので思い当たる節がある筈だ。
「お前より俺の方がストレスが多い。お前は働いてないし楽だろう。」と言われれば
事実お気楽生活を送っていても反感を覚える。
これはもはや生理的な反応と言っても過言ではない。
覚えた反感は当のお気楽生活を送っている本人よりさらに弱い物に、
「夫にこんな風に言われても耐えているのに、子供は楽でいいわね。」
なんてなりかねない。
又、経験や収入の多少、肉体的な発達の程度を考えれば当然と言える。


これらを念頭に置くと、件の「趣味も特に無く昼間からごろごろTVを見たり携帯をいじったりしている主婦」
といった存在も家庭をできるだけ持続可能な状態にする為には
適切なストレス発散の機会を与えなければならないという事柄が見えてくる。
上の2つの事柄は生理的な物であり、ストレッサーの大きさや自信の置かれている状況には左右されないので
枠組みとして機会を作ってあげなければどこか弱い一部分にストレスが集中してしまうのだ。
子供がいれば対象は子供になるし、賢明な妻であれば自身になり、時には義母や義父になるだろうし
夫が非難を受け入れるのであれば夫に向かう、ただそれだけの話だ。
そこには論理的な反論は全く無意味であり、
電車の中で便意による腹痛を起こした人に「当然電車に乗る前にトイレに行って用を足してくるべきだった」
と正論をぶちまけるに等しい行為である。
説教されてストレスが解消できるならどんなに素晴らしいだろう。


結局どの様な解決策があるかと考えた場合、家族構成員が各々家庭外でストレスを発散させる事が
最も家庭を円満にする方法だと思う。
当たり前だが会社で怒鳴り散らしたり、地域のコミュニティで悪さをしたり
クラスメイトを虐めたり万引きに走ったりして解消しろという事では無い。
体を動かしたり、創作活動や奉仕活動を行う事でも十分ストレス反応を処理することはできる。
また、妻にも仕事をしてもらい、夫も家事労働を分担し対等な関係でいる事が良いのでは、
と思ったが対等だと言われているアメリカなんかの離婚率を見るとそうでもないようなので
やはり共通の趣味で互いに同じ方向に発散させていくのが一番良いのかもしれない。
互いにストレスとはどういった物なのかをきちんと把握し、
家庭を持続させる方向性を理解した上で二人で枠組みを作っていく事ができるならこした事はない。
一番避けなければいけないのは自分の人生に巻き込んでしまっている家族を不幸に落としてしまう事だ。
子供が取り返しの付かない犯罪に手を染めてしまったり、
妻が疾病を患ったり、家に帰っても暴言を吐かれるだけの生活になったりする事を考えれば
若干の考えと運用の労力と時間を割くだけでそれなりに家庭を持つ幸福感が得られるのであれば安い物だと思う。
そうしたシステムに夫自身のストレス反応を処理する機会を加える事が出来れば
自身のQOLにも大きな役割も期待できる。
俺の方が疲れている私の方が疲れている、お前の方が得だ俺の方が損だ、というのは
至極真っ当で恐らく大勢の人の目にさらされても耐えられるものであると思う。
そうして得た勝利は自身の重要性や満足感を一時的に得るには手っ取り早い事は確かだが
同時に家庭を継続していく大局的な視野が必要に思う。
とは言う物の最初のURLみたいな事を言われた日には相当カチンと来るのは間違いない。