青い花 第10話「幸福の王子」感想

ねたばれ

寂しさを紛らわそうとふみちゃんに接近する先輩にやきもきしたけれど
ふみちゃんの対応に親指立ててGJと言いたい。
彼女は大人だ。
結局一番大人っぽく振る舞って居た(本人もそう思っていたが)先輩が
一番幼かったということか。
あの年齢だと自分の感情に振り回されるのは仕方無いが、
ふみちゃんは一見幼いように見えて、こと恋愛に関しては
小さい頃からの訓練wwwによってもっとも達観している気がする。
先輩はなんだかんだで幼い感情に根ざした行動原理で自分の思いを隠し
同族嫌悪にすら気づかないようになってしまっていた。
大人の男の真似をして、不幸にも成功してしまっていたので
それが相手の気持ちを慮る初歩の礼すら失する結果を招いた。
そんな子供だましはふみちゃんには通用しなかった。
幸福の王子というより裸の王様だが、
裸の王様にも王子の頃があり、その頃は幸せだったのだろう。
無邪気さや無鉄砲は王子の時代には許されたかもしれないが
大人のふみちゃんと付き合うにはあまりに子供すぎたのかもしれない。
突如大人のステージに上がり王様になった先輩はようやく自分が裸だった事に気づいたわけか。