ゼロの使い魔14 水都市の聖女 ネタバレ感想



以下ネタバレ





































地球ナメんな。ファンタジーwwwwwwwwww








今回のゼロ魔はこれに尽きるwwwwww


そして壊れた王と妄信的な教皇の戦いが始まるお話です。



先ずはガリア王国での内乱?が描かれます。
まぁ王が無茶振りしてるのでどっちが内乱だか
謀反だかもう滅茶苦茶です。
でも無茶苦茶具合がガリア王の壊れっぷりを
良く表していると思います。
一瞬、ガリア王は意外にさらっと引いて
反乱軍に国を明け渡し、タバサがタバサ女王に
なるんじゃないかなんて妄想しましたが
そんなものは呆気なく轟沈しました。
虚無は強いですね。
あとガリア王、もっとビール腹に前髪後退した見た目を
勝手に想像してましたが随分イケメンでした。


そこから中盤くらいまでは地球へ送られた(と読者は思わされていたわけですが)
サイトと、それぞれのキャラのグリーフワーク(喪の仕事)が交互に続きます。
注目は戦車からひょっこり顔を出したタバサの可愛さです。


個人的には各キャラのグリーフワークは
予想の範囲だったのですが
(さすがに記憶を消すとは思っていなかったけど)
驚いたのはサイトの方。


なんと6千年前くらいのハルケギニアに飛ばされます。
びっくりです。
お前地球に帰ったんじゃなかったのかよ!


そこで始祖ブリミルと初代ガンダールヴに会います。
ブリミルは魔力はすさまじいが幼さを残す青年(少年)です。
初代ガンダールヴはエルフでした。
この辺まで読んで僕的にはこの先2〜3巻は
過去と現在の2視点で行くのかなと思っていました。
今言い伝えられているブリミルと使い魔の偉業は
実はサイトが絡んでましたーとか、良くありそうな話だなと。
現在が引き付いだ過去の記憶の様な物が
実は現在の者によって影響されていた、とか
シムーンとかever17とかそういう感じなのかと思っていましたが
そこはさすがヤマグチノボル先生!
まさかの夢落ちです。
(でも後の伏線臭がぷんぷんしますが)
目覚めると、そこは現在のハルケギニア
目の前には異世界の扉。扉の向こうには
懐かしの我が家とママン。
でも頭の中には絶体絶命のルイズの映像が。
あぁどうすんのどうなんの!
この辺前回の母親からの手紙で
涙腺がやばかった僕は「いやもうがんばったから
早く帰ってやれよ」とやきもきしてましたが
結果論としては帰りません。
そしてその選択が唯一の正解でした。


要はジュリオと教皇による策略だったわけです。
サイトの帰還を条件にルイズに絶対の服従を宣誓させる。
一方でサイトが帰還を選択した場合速やかにサイトを殺し
新たなガンダールヴを調達する。
幸いルイズは自分の記憶を消しているので
ガンダールヴ調達の過程は非常に上手くいったでしょう。
もしルイズが記憶を消していなかったとしても
彼らが何らかの方法で消していたかも。
そう考えるとルイズが自分で記憶を消す選択をすることも
教皇側としては織り込み済みだったかもしれません。
もう完全にマフィアですね。
僕がサイトならまず死んでました。


この頃になると、というか
今巻では前巻と比べて随分教皇の妄信的な態度が目立ちます。
さしものアンリエッタも前巻では「あぁ!お慈悲を!」
なんていっていたのが「平手でぶってやろうと思った」
とえらい変わり様。
アンリエッタにも良識があって安心しました。
これで今後トリステインと教皇ガリアの三つ巴の図が見えてきました。
でも教皇側はそのうち家族や友人を出しに使って、
サイトやルイズを脅すんじゃないかって気もします。
世の中ままなりませんね。


結局ルイズを選んだサイトは
絶体絶命のルイズの元へタイガー戦車で乗り込みます。
敵はミョズニトニルンとガリアの総力とエルフが作り上げた
恐らくあの世界で最強の兵器、
走って飛べるリフレク付きゴーレム
ヨルムンガント。
ロマリア軍を散々ちぎっては投げていたヨルムンガントでしたが
タイガー戦車にフルボッコにされます。
そこでサイトの台詞
地球ナメんな。ファンタジー
格好いい!しびれるぅ!憧れるぅ!
故郷への思いと、それを利用されてきた彼だからこそ
言えるなんとも爽快な言葉!
ヤマグチ先生!そのうちF-22ラプターを出してください!
マフィアな教皇と狂った無能王をコテンパンにしちゃって下さいよ!
地球の科学技術は世界一いいいいいいいい!


興奮冷めやらぬままラブ※展開で締めに入ります。
上下巻に別れてないと本当精神衛生上健康的ですね。
最高です。


脱線しますがルイズと胸革命の来ている法衣は
反則だと思います。
アニメ版のアンリエッタの戦衣装にも吹きましたが
あんな格好したら戦いに集中できないと思います。
実にけしからん。まったくけしからん。
もっと描いてください。


あと後書きも非常に読み応えがあって
頭から尻尾まで美味しい素晴らしい作品でした。