ゼロの使い魔13巻の感想ネタバレ有

ゼロの使い魔13 (MF文庫 J や 1-16)

久々にヒットしたゼロ魔13巻

以下ネタバレ


最初前回のルイズとシエスタのクリームぺろぺろ事件の後始末や
ギーシュ隊の風呂覗き事件の顛末の辺りを読んでて
「あーまたドタバタかぁ、好き、嫌い、好き、嫌い、やっぱ好き〜」
で終わるんだなぁなんて思っていた。
ルイズとサイトの、「好きなんだけどーやっぱ軽く見られたくない!」
というなんだか分けの分からん時間稼ぎの様な
果てしない堂々巡りを見せられがっかりしていた。
しかし今回に限ってはこのお決まりの展開が後半において
猛烈なスパイスになってビリビリ効いてくる。
相当聡明な読み手ならお決まりの展開の中の
違和感みたいな物に気づけるのだと思うが、
自分はさっぱりで結局作者の術中にまんまとはまってしまった。



中盤の戦闘は思ったよりあっさり。
展開もビバリーヒルズコップとかリーサルウェポン
のようなコミカル色が強い。
聖堂騎士団も強いんだか弱いんだかよく分からん印象。
文章からは「強い強い」というメッセージは伝わるが、
何分コミカル色が強いのでどうにも弱い印象が。
タバサに至っては本読み始めるしwwwww
強敵を相手にした「死ぬかもしれない」みたいな
緊張感っての?そういう時はきっと読書はしないwww
良く解釈すればギーシュ隊がかなり強くなったということか。
まぁ7万のアルビオンを止めたシーンの再来を期待してはいけない。
今回は戦闘メインじゃないし、
最後にすごいの来るから。




後半は一気に物語の確信に迫る内容。
ネオギーシュwwがサイトに現代兵器を見せ
ロマリア法王が異世界のゲートを開き
さらにノートパソコンの起動、そしてネットへの接続、
ルイズの50年分の笑顔への展開はまさに大量破壊兵器
好き?嫌い!好き!の前半の冗長な流れも
この為だったかと思うとぐっと来る物がある。
上手い、上手いわwwww
特に母親からのメールは涙腺がやばかった。
3回くらい読み直したわ。
これじゃスイーツ(笑)とかわんねえwwww



よく異世界に行っている間は地球での時間は進んでいない、
というか目が覚めたら召還される直前に戻るとか
そういうファンタジーって多いけど
どうやら時間は進んでいる模様。
1年近く失踪している息子を生きていると信じて
必死でメールを送り続ける母親の姿にどうして平静でいられようか。
ラノベなんてスイーツ(笑)と変わらねえよとか言った奴出てこい。
ハルケギニアに飛ばしてやる。いやむしろ俺が行く。




まとめると
・キュルケはやっぱりポジション変更して正解
・タバサの現ポジションは最高。サイトの騎士ってのは熱い展開。タバサかわいいよたばさ。きゅいきゅいー
・でもタバサいきなりスクエアクラスに昇格は省きすぎだと思うよ
シエスタ空気
・法王うさんくさすぎ。みんな洗脳され杉。
・法王やアン様の思想が特殊すぎて、っつうかある意味幼い?過ぎて
良い意味では異世界人だという印象を強く持たされた。悪い意味では
単純で短絡的な思想を本来思慮深くあるべき役割のキャラに
持たせるのは今後の展開が1パターンになりそうな……
しかし悪役としてガリア国王の狂気なまでの単純な動機付けは小気味良いですわ。
そこら辺対比しているのかもしれない。
法王も狂気な信条の持ち主であることには変わりないし。
・うほっ
・母ちゃん大切にしようね・゚・(ノД`)・゚・。
・ルイズはやるときゃやる子
・ネットが繋がったのってやっぱゲートが開いたから?
・どーなるの!これからどーなるの!?



久々に良い出来のラノベだった。
で、やっぱ聖地は「現代東京だった!」とかいう落ちなのかな。
なんかどっかで見たような……


ゼロの使い魔13 (MF文庫 J や 1-16)