マリア様がみてるキラキラまわるの感想ネタバレ有り

マリア様がみてるキラキラまわる (コバルト文庫 こ 7-56)

なんか今回はシャナ・ゼロ魔マリみて
総じて面白かったなぁ。
でも特にマリみてはニヤニヤしてしまうというか
深夜にラノベ読みながらニヤけてる俺きめぇというか
(;´Д`)

以下ネタバレ


一応「ごきげんよう」と挨拶をしたものの、誰一人としてご機嫌のいい人はいないように見えた。


まずこの流れで吹いたwww
ほぼ定型文化したマリみての代名詞とも言える「ごきげんよう
をこう逆手に取るかwww



今野氏ノリノリですな。
序盤で前回までの祥子様の奇行の謎があっさり解明。
瞳子の時やレイニー止めの時みたいな
大げさなもんじゃなくて、なーんだみたいな。
小笠原家クラスの庭だと自宅で練習できるのか。
いいなぁ。
俺は合宿で免許取ったがやっぱり
来る前に何回か運転歴のある人に
手取り足取り教えて貰った人はかなり安心感のある
運転をしていたなぁと思い出した。



遊園地に集まったメンバーは揃いも揃って不機嫌であるが、
その絡まった糸をそれぞれ姉妹毎視点でほどき綴るいつものマリみて
しかし同じ遊園地の中で視点がめまぐるしく変わり
そしてそれぞれの関係がリンクし徐々にそれぞれの問題を解決していく様はスピーディーで面白い。
今までデートシーンはほとんどが別々の場所だったし新鮮。
つかこの感じどこかで知ってると思ったが
洋ドラマの24とかじゃね?
丁度あれを見ているように飽きない。
洋物ドラマ好きな人間としてはこういう展開は好きっす。



でも白薔薇姉妹はちょっと最近不遇でないかい?
志摩子さんに衝撃の事実があったが
なんつうか後付というか、伏線らしい伏線も
いままで無かったし急に言われても困るというか
乃梨子の戸惑いも当然だろうに。
それを志摩子さんと同じように「大したことじゃない」
と言えるようになるのは無理だと思うが……
そこまで達観してしまうと相当冷たい人間の様な気がする。
問題の設定がしっくり来ないと
解決もしっくり来ないんだろうか。
どうにも白薔薇贔屓なのかな俺。
もっと白薔薇姉妹の物語を渇望してます。



黄薔薇姉妹は毎回分かりやすくて好きだが
結局由乃はれいちゃんに謝ったのかどうかの詳細描写は無かったね。
読者の想像にお任せなのか、後に短編で出るのか。



読んでて遊園地の描写がやけに詳しくて
もしかして今野さん遊園地に取材しにいきたかっただけじゃねえか?
と考えてしまったが後書きみたら違う模様。
なんだ、遊園地に行ったんじゃないのか。
でもこれだけ楽しそうに描写されると無性に遊園地に行きたくなる。
特に舞台だと思われる千葉にある夢の国。
うあーコーヒーカップ乗りてぇ!!
でも男だけで行くのもなぁ(´・ω・`)
あれ?あそこってコーヒーカップなんてあったっけ。



そういえば散開の際に携帯なんで使わねえの?
という疑問にはきっちり後書きで答える人の良さwwww
丁度最後にディズニーにグループで行ったのは
高校の頃で、そん時はまだ5人に1人くらいしか
携帯持っていなかったからそんなに違和感なかったが
(読んでて↑の疑問はあったけど)
現在祐巳達と同じ年代の人は違和感ありまくったんじゃないか
と思うんだがどうなんだろう。



あとゼロ魔読んだ後だから人称が気になる_| ̄|○
これはマリみての作風だからマリみてに落ち度は無く
悪いのは直前にゼロ魔読んだ俺なんですけどね。はい。



なんか否定的な事ばかり書いてしまいましたが
今回のマリみてかなり好きです。
上にも書いたが話の展開がスピーディーで面白いし
何より個々のキャラクターの掛け合いが楽しい。
やっぱり多くの人に長い時間愛されている作家さんの
技術というのはすごいなぁと実感。
最近twitterや実況系の一行レス的な書き込みしかしなかったので
ライティング能力に関して富みにそう思う。
今回のマリみては特にキャラ同士の掛け合いで笑わせてもらった。


マリア様がみてるキラキラまわる (コバルト文庫 こ 7-56)